素晴らしい人間関係を その16「自己憐憫を理解する」
本日もお越し頂きまして、ありがとうございます。
素晴らしい人間関係を シリーズ
<大前提>
他人はどんな手法でも絶対に変えることは出来ません。しかし、自分は変わることが出来る。
自分が変われば、鏡として映っている環境も、
やがて変わっていきます。
<基礎基本の3原則>
1つ 感謝に徹する
2つ 尊重する
3つ 相手の望むことをする
シリーズ その1~3でお話したそれです。
この3原則が基盤にある状態で、
毎度お話をしていきます
今回は
「自己憐憫を理解する」
最後までお付き合い頂けると、幸いです。
<前提>
理想:全ての人を理解して、全ての人を受け容れる
↑
中道:自分が親しく成りたい人を理解して、その人を受け容れる
↑
現実:今の人間関係
理想は理想です。実際は無理です。
それが出来るなら、歴史に残る偉人です。
理想とは目指す事そのものに意味があって、理想に成ることは実現できません。
中道を目指す
理想は論理的に完璧であるが故に不可能です
人は論理の生き物ではなく、感情の生き物だから
理想は反論できません 論理として完璧です
でも出来ますか? 出来ません。
もし出来ないことにこだわると、苦しくなります
何で理想に生きれないのだと罪悪感を感じでも、
何一つ良いことはなく、ただ苦しいだけ。
理想は目指すモノです。
一日一日それに1mmでも近づく。
それが成長であり、成功です。
身体の専門家
マイナスから0に戻してくれる専門家
→病院の先生 医者
0から100を目指させてくれる専門家
→スポーツジムのインストラクター
人にはそれぞれの役割が有り、
それぞれで専門家が違います
心の専門家
マイナスから0に戻してくれる専門家
→カウンセラー
0から100を目指させてくれる専門家
→コーチ
良い人間関係を築きたい相手は
不幸な人の助けをする事に喜びを感じるなら、カウンセラーが適任です
普通の人の願望実現の手助けに喜びを感じるなら、コーチが適任です
世の中には、カウンセラーもコーチも、両方が必要です
<此処から本題に入ります>
「自己憐憫を理解する」
人は、どんな人も、自己に憐れみを感じる部分を持っています。
どんな人も、悲劇のヒーローヒロインを演じる事で、他人や世間の注目を集めようとする習性を持っています
自分の大変談・不幸談を語ったりします。
これも、自己重要感を満たしたいという一つの欲求の現れです
どんな人が、自己憐憫の様子を見ても、決して驚くに値しません。
日頃、どれほど元気で、エネルギッシュに振る舞っている様に見える人でも
自分は駄目なんだ・・・っと
落ち込む事はあります
特に、上手くいったときに、ものすごく天狗になって増長する人に限って、落ちる時は、どん底まで落ちます
上に登れる人は、下にも落ちられる
上に登れない人は、下に落ちる事も出来ない
感情の起伏の大きさは、プラス・マイナスが釣り合います
プラス100まで上げれる人は、マイナス100まで落ちる事が出来ます
逆にプラス1しか上げられない人は、マイナス1しか落ちないのです
後者は人生に期待をしていない人です。
期待しても裏切られるなら期待しませんって人です
心に予防線を張っているタイプの人です
前者の人は夢と願望を強く持っている人なので
自分自身に期待をしているのですが、
夢と現実とのギャップでマイナス100まで落ちることが出来る人です
どちらが良いとは言えません
生き方の問題です
もし
「そんなにまで落ち込まなくていいじゃない?」
と気の毒になるほど落ち込んで居る人を見た時、
その人は復活したら、ものすごいエネルギッシュに活動し、
必ず何らかの成果を出せる人と言えます。
期待と現実のギャップに大きく落ち込んでいるので、大きく期待できる人です
しかし、現実がそれに伴わないから、大きく落ち込んでいるのです。
この人は自分自身に大きく期待を持っている人なので、
復活したらその大きな期待・夢に向かってエネルギッシュに爆発出来る人です。
こういう人も、自己憐憫は持っていると言うことです
逆に
自己憐憫が癖になっている人も居ます
いつも否定的なことをグチグチと言っているような人
不幸が習慣化してしまっている人
この様な人の助けに成りたい場合、学ぶべきスキルはカウンセリングです。
自己憐憫が一時的 →コーチング
自己憐憫が習慣的 →カウンセリング
願望実現に向けてエネルギッシュに取り組める人でも、途中経過によっては、大きく落ち込む事があると言うことです。
それも、エネルギッシュであればあるほど、落ち込み度合いも大きいということ
これはしっかりと理解しておきたいところです
相手が自己憐憫を感じている場合
励ましや、説得、説教の様なものは、はっきり言って逆効果です。
落ち込んでいるのは、論理では無く、感情だからです。
原因が感情なのに、論理でなんとかしようとしても上手くいかないのです。
相手が論理的に間違っているなら、それを論理で伝えてあげることは大切ですが、人間関係に於いて、論理が原因に成ることは先ず無いです。
感情が原因である限り、論理では無く、感情で分かるか共感する方法しかないのですが、人は励ましたり、説教したりの論理の方法を取りがちです
人間は論理の生き物では無く、感情の生き物です
感情的に落ち込んでいるのに
落ち込んじゃ駄目だ とか
もっと前向きに とか
言ったところで、そんな事は当の本人は分かってるんです
分かっていても出来ないから落ち込んでるのです。
コーチングが対象としている相手とは
「自分は本当は出来る!」と確信しているのに
途中経過で想定外だったので落ち込んでいる人です
ある意味プライドの高い人
プライドの高い人に、上から目線で何かを伝えても、其れは問題解決になりません。
基本的に「自分はすごい!」と思っているからです。
偶々、途中経過の思わしくない結果と理想の自分とのギャップで、一時的に落ち込んでいるだけです。内省を行っている最中ということ。
なので
理解してあげるだけで良い
時間の経過が、最も確実に課題解決に繋がる道です
途中経過が思わしく無いのであれば、しばらくして何らかの良い結果が出れば、相手は勝手に復活します。
何故なら、本心では「自分はすごい!」と思っているからです
どんな人でも自己憐憫は感じるモノであり、
自己重要感を満たそうとする人間であれば、
当然の感情であるということ
対処方法は相手によっても違いますが、
少なくても、激励や説得、説教よりも
「理解の方が大切」
ということです。
最後までお読み頂きまして
ありがとうございます
ではまた